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インプラント治療を希望している人で、「寿命が気になる」という人も多いかもしれません。インプラントの寿命はどれくらいでしょうか?寿命を長持ちさせる方法があるでしょうか?ここでは、インプラントの寿命について解説していますので参考にしてください。
インプラントは人工歯でありますが寿命はあります。一般的にインプラントの平均寿命の年数は「10年~15年」と言われています。意外に短いと思われる方も多いかもしれません。もちろんこの年数は平均的な目安であり、実際には治療のクオリティやメンテナンスの仕方で寿命は変わってくるのであり、平均より短くなる可能性もあれば、平均より長持ちするケースもあります。長寿命の事例として、なんと40年以上持ったというケースもあるそうです。
インプラントの寿命を短くしてしまう原因は、インプラント体(人工歯根)に必要以上の負担をかけてしまうことです。例えば、インプラント体周囲の清掃が不足して「清掃不良」が慢性化すれば、細菌感染リスクが高まり、インプラント体を埋入した骨に細菌が感染して歯周病になり、ぐらついたり脱離する可能性があります。
また、インプラント周囲炎の発生リスクを高める喫煙や、強い歯ぎしり、食いしばりを続けることは、同様にインプラント体と骨への負担をかける要因であり、インプラントの寿命を短くしてしまう原因です。
インプラントの寿命を長持ちさせる方法には、以下のようなものがあります。
インプラントの寿命を長持ちさせるポイントの一つは、しっかりとしたメンテナンスを実施することです。自宅での歯磨きや歯間ブラシによる清掃などホームケアはもちろん、歯科医院にて、PMTC(クリーニング)、細菌の検査、ペリオテスト(インプラント体の揺れをチェックする術後管理)など、口腔内の衛生を保つための定期メンテナンスと検査を受けるなら、インプラントの寿命を延ばすことが可能になります。
喫煙の習慣をやめる、または節煙することも、インプラントの寿命を長持ちさせるポイントです。喫煙はインプラント体と骨との結合性を弱める可能性が指摘されているほか、手術自体の成功率を下げてしまうともいわれています。逆に禁煙すれば、口内の衛生を保つことができ、細菌感染のリスクを減らしてインプラント体と骨を保護することができます。
歯ぎしり・食いしばりは、インプラント体と顎骨に負担をかける大きな要因です。そのまま続けると、パーツの破損やインプラント周囲炎を招くおそれもあるため注意を要します。逆にマウスピースやボトックス注射などで、歯ぎしり・食いしばりへの対策を図るなら、負荷を減らしてインプラントの寿命を延ばすことができます。
長谷川歯科医院
※治療費は歯1本あたりの金額です
TEL:0798-67-8660
ヒロデンタルクリニック
※治療費は歯1本あたりの金額です
TEL:0798-65-8888
むらまつ歯科
※治療費は歯1本あたりの金額です
TEL:0798-38-4443
■インプラント治療とは:歯周病等が原因で歯を失った場合に行われ、あご骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法のことです。インプラントの治療法は様々な種類があり、当サイトで紹介している治療法はあくまでも一例になります。口腔の状況によって治療方法も大きく変わるため、治療前に必ず担当医師にご相談をお願いします。
■費用相場と治療期間:インプラントは基本的には自由診療です。費用相場は「精密検査・受診料金」が約15,000~50,000円。「インプラント外科手術費用」が約100,000~385,000円。「人工歯の費用」約100,000~150,000円です。また、インプラントの一般的な治療期間は、骨量が十分にある場合は約3~6ヵ月。骨量が少ない場合は、骨造成を手術前に行う必要があるため、さらに3~9カ月ほど必要になります。
1人ひとりの症状や、クリニックの方針などにより、費用や期間は異なります。詳細は各クリニックに直接お問い合わせください。
■副作用・リスク:インプラント治療のリスクは、金属アレルギーの恐れおよび合併症があります。合併症はインプラント周囲炎、上部構造のトラブル、上顎洞炎(副鼻腔炎)、神経麻痺(下歯槽神経麻痺など)、インプラントの上顎洞内迷入などで、特に感染が問題になっています。不安な点については各クリニックに直接ご相談ください。
■未承認医療機器について:インプラント治療で使用されるインプラント器具の中には、厚生労働省未承認の器具を用いる場合があります。入手経路、国内承認医薬品の有無、安全性に関する情報などは、治療に使用する器具やインプラント、それぞれのクリニックによってによって異なりますので、詳細は医師に直接ご確認をお願いします。