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一言にインプラント治療といっても、様々な方法があることをご存知でしょうか。ここではインプラント治療の方法について解説しています。
OAMインプラントはOAMインプラントシステムを導入している医院でのみ受けられる治療法です。鍼灸治療で使用されるような極細の針を使用して骨の表面にとても小さな大きさの穴を開け、少しずつ広げることでインプラント治療を行う方法です。
通常のインプラント治療のように骨を削ることはないため傷が小さく、痛みや出血も抑えることができます。体への負担が少なくなり、一般的なインプラントよりも通院や回復までの期間が短くなります。骨を少しずつ広げる治療法はインプラントの周りにある骨の骨密度を増すという意味でもメリットがあり、インプラントが長持ちします。骨の幅が1㎜しかないような患者さんであっても対応できますが、骨密度がとても高い方は適さない場合もあるので注意が必要です。
CGF(Concentrated Growth Factors)は、専用の遠心分離機を使用し、患者の血液を遠心分離して傷の治りを促すフィブリンという物質や体の組織を再生するために必要な血小板や成長因子を濃縮したもののことです。
患者の血液から作った完全に自己血液由来のフィブリンゲルを作り出すことができます。インプラント治療で骨が足りない部分に注入したり膜のようにして骨を覆うことで骨が再生したり治りが早まるように導く治療法です。不要な添加物が入っていないので、アレルギーや感染のリスクを抑え、患者さんへの負担の少ない治療へつなげることができます。
顎の骨が少ないと言われてしまった方やできるだけ短期間に治療を終えたい方に適しています。
All-on-4(オールオンフォー)治療は、奥歯にある丈夫な骨の部分にインプラントを斜めに埋め込みます。最低4本のインプラントで吊り下げるような形で片顎すべて(12本)の人工歯をささえることができます。一般的なインプラントであれば一本ずつ埋め込むことになってしまうので、すでに総入れ歯だったり歯医者に通う時間がなかったり虫歯や歯周病などで多くの歯を抜く必要があったりしてたくさんの歯をインプラントにする必要がある場合には特におすすめの治療法です。手術した日に仮歯を固定する治療法のため、見た目も気になりません。治療期間や来院期間も比較的短くて済む傾向があります。
抜歯即時インプラントとは抜糸を行うと同時にインプラントの埋込も行う治療法のことで、治療期間を短くすることが期待できる治療法です。
一般的なインプラント治療では抜糸した後に2~6ヶ月間を開けて骨や粘膜の回復を待ってからインプラントの埋込をします。この回復を待つ期間は歯がない状態なので食事や会話がしにくくなってしまいます。抜歯即時インプラントは待たずに埋込を行う治療法なので、手術した日から仮歯のある状態で過ごすことができます。抜歯をして間が空いてしまうと骨が痩せてしまうことがありますが、このリスクを避けることにもつながります。
抜糸した後すぐにインプラントを入れて仮歯を入れるという方法のことです。体への負担を抑えられ、当日中に噛めるようになるという治療法です。これまでの一般的なインプラントだと、抜歯した後に歯肉と骨の状態が良くなるまで3~6ヶ月程度の期間は待っていないといけませんでした。患者さんはその期間の間、抜歯後の歯のない状態で過ごす必要がありました。即時荷重インプラントはこれまでのインプラントが持つデメリットや不便さを軽減したシンプルな方法で、患者さんの身体への負担にも配慮されています。
骨が足りない場合に取れる施術方法です。上顎洞の隣にある歯茎をめくり、上顎洞が見える状態にします。歯茎の隣部分に約1㎝の穴を開けて、さらに上顎洞粘膜を持ち上げて人工骨のセラタイトという骨補填材を注入・詰めこんでいきます。6ヶ月経過すると自家骨ができてくるのでインプラントを埋め込みます。その後、3ヶ月経過したらインプラントに人工の歯を付けていくという施術方法です。手術による体への負担が大きくなりますが、骨が少ない場合は検討してみてもいいかもしれません。
ソケットリフト法は上顎の骨を再生する手術方法の1種です。奥歯のある部分にインプラント治療を行うのに十分な骨の高さ(垂直方向での骨の量)がない場合に用いる方法です。口腔内の上顎洞底部を持ち上げると、隙間ができます。その部分に骨移植や再生療法などを用いて骨造成につながるように導く治療法となっています。
従来の方法では骨の高さ(垂直方向での骨の量)が5mm以上ある場合に限って行われており、口腔内から棒の形をしたオステオトームという危惧をハンマーでたたくことで上顎洞底部を持ち上げて隙間を作って治療を行っていました。そのため、ハンマーによる音と振動が患者さんにとってもかなりストレスのある治療方法となっていました。
現在は、超音波医療機器を使用することで衝撃や音を抑え、上顎洞底部を持ち上げられるようになっています。これによってハンマーによる音と振動がなく、隙間のある状態へ導けるようになっています。施術時間も従来の方法と比べると短くなるため、体への負担も軽減できます。
ザイゴマとは頬骨のことです。ザイゴマインプラントとは上顎の奥歯の骨が大幅に痩せてしまっている状態の患者さんに向いている治療法です。頬骨にインプラントを埋め込む治療法となっています。基本的に骨移植はせず、手術した当日に食事ができる状態になります。手術は1回のみとなっています。
長谷川歯科医院
特徴
✔静脈内鎮静法が選択できるため、ウトウトと眠った状態のうちに手術が終わり治療中の記憶も残らない
✔治療は国際的なインプラント学会の日本支部理事(※1)の長谷川院長が、麻酔と全身管理は日本歯科麻酔学会専門医が担当
診療時間
月火木金 9:30〜12:30 / 14:30〜19:30
水土 9:30〜12:30 / 14:30〜17:30
アクセス
西宮北口駅 北改札より徒歩1分
TEL:0798-67-8660
なかの歯科クリニック
特徴
✔治療をナビゲーションする「X-Guide」の導入により歯型取りや埋め込み準備の必要がなく、検査から手術までを最短1日で完了
✔手術時間も短縮されることで術後の出血や痛み、腫れなどの症状も最小限に抑えられ、日常生活への早期復帰が可能
診療時間
月火水金 9:30〜13:00 / 14:30〜18:30
土 9:30〜13:00 / 14:30〜17:00
アクセス
西宮北口駅 南改札より徒歩1分
TEL:0798-69-0601
サイトウ歯科
特徴
✔治療期間内に払い終わればOK。
治療期間が長いほど月々の支払額を抑えられるため、無理なく治療が続けられる
✔検査の内訳やオプションなどの詳細まで明記されているので、予算と希望に合わせた選択が可能
診療時間
月火水金 9:30〜12:30 / 15:30〜19:00
土 9:30〜12:30 / 15:30〜17:00
アクセス
門戸厄神より徒歩1分
TEL:0798-57-2631
■インプラント治療とは:歯周病等が原因で歯を失った場合に行われ、あご骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法のことです。インプラントの治療法は様々な種類があり、当サイトで紹介している治療法はあくまでも一例になります。口腔の状況によって治療方法も大きく変わるため、治療前に必ず担当医師にご相談をお願いします。
■費用相場と治療期間:インプラントは基本的には自由診療です。費用相場は「精密検査・受診料金」が約15,000~50,000円。「インプラント外科手術費用」が約100,000~385,000円。「人工歯の費用」約100,000~150,000円です。また、インプラントの一般的な治療期間は、骨量が十分にある場合は約3~6ヵ月。骨量が少ない場合は、骨造成を手術前に行う必要があるため、さらに3~9カ月ほど必要になります。
1人ひとりの症状や、クリニックの方針などにより、費用や期間は異なります。詳細は各クリニックに直接お問い合わせください。
■副作用・リスク:インプラント治療のリスクは、金属アレルギーの恐れおよび合併症があります。合併症はインプラント周囲炎、上部構造のトラブル、上顎洞炎(副鼻腔炎)、神経麻痺(下歯槽神経麻痺など)、インプラントの上顎洞内迷入などで、特に感染が問題になっています。不安な点については各クリニックに直接ご相談ください。
■未承認医療機器について:インプラント治療で使用されるインプラント器具の中には、厚生労働省未承認の器具を用いる場合があります。入手経路、国内承認医薬品の有無、安全性に関する情報などは、治療に使用する器具やインプラント、それぞれのクリニックによってによって異なりますので、詳細は医師に直接ご確認をお願いします。